私は遺児ではなく遺児の子なので優先順位は下ですが、遺族(戦没者の妻や家族)の高齢化や死亡で数が少なくなってるようで、7月には決定のお知らせがありました。
もちろんいくらかは自己負担金もあります。
国からは各都道府県に55名分の費用がでます。それ以上は県が負担したり個人が負担したりします。
前日に上京して靖國神社昇殿参拝と東京タワーの見学をしました。
靖國神社については以前の投稿のとおりです。
追悼式に参列するには案内状が必要です。警察官がバスに乗り込んでチェックします。

内閣総理大臣 安倍晋三 とあります。
印刷でもドキドキした私は小心者かしら。
式の進行と注意事項は


ペットボトル飲料の持ち込みはだめで、武道館内の自販機も使用禁止となります。
追悼式の前に千鳥ヶ淵にいき、参拝しました。
当日は日蓮宗の僧侶の方々が暑い中、読経をあげてくださいました。
丸いうちわのような太鼓をトントコトントコ叩かれ、リズムよいお経が聞こえました。
本当にありがたいことです。
施設では国旗が半旗になっていました。追悼の意味でしょう。

武道館につくと早い時間に弁当をいただきます。
弁当といっても毎年「かんぴょう巻きの寿司」です。
これもちゃんと厚生労働省が入札をだして業者を決めています。
高齢者でも食べやすい、夏に傷みにくい「かんぴょう」だけの細い巻き寿司です。
11時15分までには弁当を食べ終わりトイレも済ませ、席で待機です。
この間、あちこちで県会議員が自分の選挙区の御遺族に挨拶回りをしていました。
他では式の音楽リハーサルや、献花補助の子供たちが練習をしていました。
(遺族高齢化と追悼式を次世代に引き継ぐため今年から献花補助に子どもが選ばれました。)
館内はエアコンが効いているはずですが、暑い。
式の順番は式次第の写真のとおりです。
全国戦没者追悼式で本物の内閣総理大臣や天皇皇后両陛下のお姿を拝見して心臓はドキドキでした。
もう一生ないことでしょう。
追悼式は厳かに行われました。
献花は原爆被災の御遺族や民間人の戦争被災者もされます。
追悼式は戦争で亡くなった全ての方々を追悼するのです。
天皇皇后両陛下がご退席になるとき、誰かが「天皇陛下ばんざーい」と声をあげて、パラパラと拍手がおきました。
感極まったのでしょう。しかし大声をださない、拍手はしないという注意がありましたからすべきではなかったですね。
ステージ中央の「全国戦没者乃霊」という木に書かれた文字は毎年有名な書家が直筆で書かれます。

ことしは「アライさん」の書だそうです。(アナウンスの聞き間違いお許しを)
追悼式が終わり、都道府県ごとに順番で帰るのですが、それまでに多くの方がステージバックの菊をもらっていかれました。

全ての日程を終えて武道館を後にしましたが、道路のいたるところに警察官や機動隊が立っていました。
右翼の街宣車も多く見かけました。
靖國神社では以前、韓国人が放火した事件がありました。
怪しい危ない人はどこにでもいます。
警備、お疲れ様でした。
また機会があれば是非とも全国戦没者追悼式に参列させていただきたく思います。
来年は新しい元号で次の天皇皇后両陛下となられる浩宮皇太子殿下、雅子妃殿下がご臨席になられるでしょう。
こうして時代は変わりつつも戦没者を追悼し、平和を誓う全国戦没者追悼式は引き継がれていきます。