2024年03月04日

硫黄島ボランティア記⑦

ボランティア記⑥をアップしてから2か月も経ってしまいました。すみません、相変らずのペースです。

YouTubeで硫黄島についてアップしたものがありますが、中には幽霊がでるとか心霊現象が起きるとか噂?を取り上げているものがあります。
確かに硫黄島にはまだ本土へ帰ることのできないご遺骨が地中に眠っています。その数は1万ともいわれています。米軍のご遺骨は回収済みとなっているようです。
心霊現象にあったとしたら……それはそもそも何をするために硫黄島へ行ったのか考え直してもいいのではと思います。

私はそのあたりは結構強いほうで、これまでにも様々な経験をしています。
ただ、私は本土へ帰ることができないご遺骨を連れて帰ってあげたい、その思いで何か月も前から神仏に祈り続け、遺骨収集ボランティアに参加したのです。

ボランティア期間中、自衛隊の宿舎に寝泊まりをしていますが、少なくとも宿舎でうなされたとか人影を見たとかはありませんでした。硫黄島で怖かったのは、いつ爆発するかわからない火山活動と(実際に私たちが帰還したあと10月に硫黄島そばで爆発があり、新たな島が誕生しています)ムカデやアカカミアリといった危険生物です。

周囲のジャングルへ迷い込んだら危険なため単独行動はできませんし、夜間にどこか徘徊するなどできません。

ボランティア期間中に硫黄島の道標を巡り、巡拝をしました。お酒を捧げ、深く頭を下げて拝礼をすることで、まだ帰ることができない英霊に敬意を表するのです。

忘れてならないのは、今わたしたちが享受している平和は、戦争による多くの犠牲の上に成り立っているということ。その有難みをもって向かわないと英霊も納得しないのではないでしょうか。


自衛隊の方が夜間に「見た」とか「聞こえた」というのがあるようですが、実際にボランティアに硫黄島基地の方も何回か参加されましたが、そういった話を聞いておりません。まあ、話す必要がなかったのかもしれません。

硫黄島の土に埋もれているご遺骨はもろく、ボロボロに崩れそうなくらいです。長い年月でどこに埋もれているか忘れられ、地熱や火山活動による地殻変動でそのまま風化していくのではと危惧しています。

時間がありません。一日でも早く本土へ返してあげたい。

有休をためておかねば……。


次回もよろしくお願いします。IMG_4655.JPEG

posted by おはなはん at 00:36| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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