2023年12月01日

硫黄島ボランティア記⑤

今回は火山島としての硫黄島の様子を書きます。

何度もこのブログで記述している通り、硫黄島は活火山であり、その下は火山帯となっています。2023年10月に硫黄島南沖合約1キロメートル付近で新たな火山島が出現し、今では硫黄島本島とつながりそうな勢いです。新たな島は火山が二つあります。ハワイのキラウエア火山のようにドロドロと流れ落ちる溶岩を想像したのですが、爆発のタイプが水蒸気爆発らしいので画像を見る限り溶岩は確認できません。
国土地理院のサイトです。↓
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri41111.html

水蒸気爆発について気象庁のサイトです。↓
https://www.data.jma.go.jp/osaka/jishinkazan/hitokuchi/155_VolcanicEruption_201804.pdf

水蒸気爆発とは超高温のマグマが冷たい海水とぶつかることで起きるものらしいです。

硫黄島の海岸部(西大佐の碑近く)の様子です。地熱が高い部分は植物が育たず、育っても枯れてしまいます。この辺りは硫黄のにおいが立ち込めています。
海岸部で湯気が出ているところは水蒸気が吹き上がるところです。
噴火の危険はここでもあり、とても海水浴などできません。



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この近くでよく育っていたのは、本土では十何年に一度花が咲くというリュウゼツランと野生種のランタナです。

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リュウゼツランは葉の先、ランタナは茎に棘があり、この植物が茂る海岸部を兵士たちは上陸していきました。刺されても問題にできない状況だったのでしょう。

硫黄島で一番火山を感じることができるのは硫黄が丘とよばれることろです。

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地熱が高く、いたるところで白い煙が沸き立っています。地面にはこの島の名前の由来である硫黄が顔を出しています。(黄色いところです)
硫黄は過去にこの島の収入源として産業が成り立っていたそうですが、採れなくなると島ゴマ等他の産物に変わったそうです。

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この穴をのぞくとぼこぼこと沸騰しているのが見えます。顔を突っ込むのは危険です(すみません)





一番噴火活動が激しいところはウグイス地獄と呼ばれるところです。いつもなら激しく吹き上げられるのですが、訪れたときは珍しく収まっていました。

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動画もたくさん撮っているのですが、貼り付けるとダウンロードになってしまうようです。このブログの仕様でしょうか。









posted by おはなはん at 07:20| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年11月21日

硫黄島ボランティア記④

前回につづき、硫黄島の自然について触れたいと思います。

硫黄島は海流の関係で亜熱帯海洋性気候ともいわれ、ケッペンの気候区分でいえば熱帯に入ります。
https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/ioutou_index/ioutou_development/#:~:text=%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6%E3%81%AF%E7%B7%AF%E5%BA%A6%E7%9A%84,%E2%84%83%EF%BD%9E%EF%BC%97%E2%84%83%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
小笠原村ホームページをご覧ください。

日本で熱帯なんて信じられないのですが植生や気候を見る限り納得しざるを得ません。沖縄では肌寒い時期もありましたが、こちらは一日中同じような気温であり、まさに常夏の島といったところでしょうか。

熱帯といえばスコール(局地的な短時間の雨)がありますが、こちらでも遺骨収取の最中にスコールに見舞われることが多々ありました。(こうなれば送迎のバスに一時避難します)

島の周りは当然水平線ばかりなのでスコールの襲来を見ることができます。

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このスコールの雨を溜められたら水の確保ができると思いますが、それ以上に蒸発するので難しいようです。

忘れてはならないのが硫黄島は活火山島であるということ。

まさに私たちが今回遺骨収集を行った現場、島の南岸1キロ先で新たな火山活動が始まりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/85f7788fe7e1da3e4cc54bf2ecc5faf8a8c14161

新たな島の誕生、とてもワクワクします。

硫黄島自体も成長し続け、隆起をしています。以前は多くの船が沈没していた海岸も島の隆起によって沈船が姿を現したそうです。

そのため島の道路や基地の滑走路等補修が必要になってきます。

何処でどう爆発や噴火があるかわからない硫黄島。そのため単独行動は厳禁です。以前、単独行動をされた方が所在不明となり、捜索騒動となったことがありました。硫黄島のジャングルに迷い込んだらしいですが、硫黄島は蛇はいないものの、サソリやアカカミアリ、
ムカデといった有害生物もいます。アカカミアリは軍手の網目に入り込んできます。

https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-kon-03.html
アカカミアリについて書かれています。

https://sasorifushigi.web.fc2.com/I_maculatus.html
日本のサソリ、まだらサソリです。サソリは海上自衛隊硫黄島基地のシンボルマークとされているようで、グッズにイラストが載っていました。

https://jieitai.shop-pro.jp/?pid=133741298
自衛隊グッズのサイトです。なんか、かっこいい……

https://sk-photo.main.jp/ioujima/main/510-insect/konchuu.html
ムカデについて書かれています。ムカデはこちらにもいますがさすがに大きさが違いますね……

硫黄島には蛇や蚊はいません。事前に虫刺されの薬と虫よけの薬を持っていきましたが使わずじまいでした。

今回は写真を撮ってなかった分をサイトで紹介しました。スミマセン。ビジュアルが好きな方、申し訳ありません。



次回は火山島としての硫黄島についてさらに触れたいとおもいます。



posted by おはなはん at 09:13| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年11月14日

硫黄島ボランティア記③

硫黄島でみかけた植物。やはりわたしはこうなってしまうなあ。

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天候の良い時は遺骨収集現場から南硫黄島が見えます。
断崖絶壁の帽子のような島です。もちろん無人島であり、船が近寄ることができない環境です。漂流した誰かがいないかと年に一度?船から呼びかけがあるようです。

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野生化した島ゴマ(とうごま)。かつての硫黄島の産業であったヒマシ油の原料となるものです。

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園芸店でもおなじみポトスです。樹木に絡みついています。人の顔の大きさぐらいの葉に成長したものをよく見かけます。

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バナナの花と実です。もとからあったものかはわかりません。先端にえんじ色の花が付き、実は上のほうにあります。これは硫黄島でずっと作業(遺骨収集にもかかわる)をしている鹿島建設の作業員宿舎・食堂の付近にあったものです。

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フウリンブッソウゲです。芙蓉、もしくはハイビスカスの仲間でしょうか。初めてみました。

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ゲットウ(月桃)。蘭の仲間でしょうか。これも初めてみました。(3月に沖縄へ行きましたが、見ることはありませんでした)

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浜ナタマメ。ナタマメは健康食品で名前をきいたことがあります。これは野生種でしょうか。地を這って育つようです。


容量の関係か写真を載せられませんでしたが、いろんな色のハイビスカスがあちこちで咲いていました。
(赤いハイビスカスしか知らなかった)

硫黄島は水がめとなる池や川がないので雨水をためて生活用水としています。寄宿舎の水道の水は衛生上の問題からか飲むことはできず、鹿島建設の売店から水を買ったり宿舎の冷水器の水を飲んだりしました。

生活用水も雨が降らなければ制限されます。
私が行ったときはシャワーは一日一回、洗濯も一回に限られていました。。

午前中、作業でドロドロ汗まみれになっても汗拭きシートでしのぐほかありませんでした。

自衛隊の基地には海水から水を作る施設があるそうですが経費がかかるとのことでそれを使った話は聞いておりません。

寄宿舎の館内放送でも毎日水がめの貯水量と水使用量の制限が放送されていました。自衛隊員はもっときびしい水の使用制限があります。

本当に何日も何日も雨が降らなかったら、遺骨収集団はもちろん鹿島建設の作業員は本土へ帰り、自衛隊員も必要最小限に残して本土へいったん帰るそうです。

旧島民の方々はどのように暮らしていたのかと考えてしまいました。

次回につづきます。
posted by おはなはん at 07:28| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする