2019年11月09日

発達障害と向き合う⑫一人で悩まないで 大切なのは子供の為に有効な手立てをしていく事

私がなぜ発達障害の長男の事をブログに投稿する気になったのかは自分でもよくわかりません。

長男が社会人として独り立ちした今、子育てを振り返って記録となる「歴史」を示したかったのかもしれません。

他の子とどこか違うな、と不思議に思った保育園時代、障害も個性も線引きが難しい。

まして当時は発達障害という言葉さえ知られてなく、長男のような子供は「躾が悪い」「やんちゃ」「じっとしてられない」等言われてそれが

親を苦しめていました。

保育園時代、長男より上の子どもですが、年長ながら発語が幼く排せつも自立できない男の子がいました。

保育園が療育センターの医師にその子供をみてもらったのですが

「こんな子は薬を飲まさないとダメだな。」と笑ったとか。

男の子の母親は泣きはらした顔で「人を馬鹿にしたような言い方をして、ひどいよね。」と訴えてきました。

医師ならなおさら言葉を選ぶ必要があるでしょうに...



長男が育った小学時代、学校の特別支援学級は知的障害だけでした。

知的障害の子どもへの手立てはありましたが、じっとしていない子やこだわりが強すぎて行動に支障をきたす子、コミュニケーションをとりに

くい子、算数はできるのに文字の読み書きができない子、国語はできるのに計算ができない子など通常の学級にいるそうした子供たちは、「が

んばってもできない」のに「頑張りが足らない怠けている子」だと先生から言われて苦しんでいました。

それが保護者をどんなに傷つけてきたか、体験したものでないとわかりません。

保護者も同居の家族の理解がないと完全に孤立することになります。

以前の勤務先にも子供が情緒障害で自閉症だという方がいました。

その子供は近所でも有名なほど変わった子だと言われていました。

その方はいつも表情が暗く、言葉も少ない。子どもの事で悩んでおいででした。

何かのきっかけで話す機会があり、長男の話をしました。

「うちの子も発達障害なのよ。」

それまでの子育てのことを話すと非常に驚かれ、表情が変わっていきました。

子どもの支援だけでなく、親への支援も必要なのかもしれません。



病気やケガはほとんどの場合薬や手術などで治すことはできますが、障害は治すことはできません。

障害に向き合い、一生付き合っていく必要があります。

視覚が不自由な方は白杖や盲導犬という助けで移動をすることができます。道路の点字や信号機の音楽は社会での手立てです。

聴覚が不自由な方は手話でコミュニケーションをとることができます。

障害があっても障害をカバーする手立てがあればほぼ同じように生活をすることができます。

近年は情報端末を用いて必要なコミュニケーションを取ることができるようになりました。

発達障害は「脳のでこぼこ」だとも言われます。

何かが突出している(得意)、何かがへこんでいる(苦手)・・・これは普通の人にもあるのですが、その差が激しい。

でもそれを「個性」だと考える事も出来ます。


発達障害と言っても人それぞれ。長男のことが他の発達障害の子どもに当てはまるとは限りません。

知的障害を併せ持つ子どももいます。

母子手帳に発達の目安がありますから、何か違うと感じたら迷わずに受診されることをお勧めします。

早期の手立てが子どもを救います。

また、養護学校のように地域包括センター機能をもつ役割があるところに相談されてもいいでしょう。


私のように児童相談所にいくのもいいかもしれませんが昔も今も児童相談所は多忙でなかなか予約できません。

手立てが遅れて二次障害が起きてしまわないうちに相談してみましょう。




令和新選組のある議員が障害がある子どもも普通の学級で学ぶインクルーシブ教育について取り上げています。

例えば知的障害の子どもが特別支援学級に入らず通常の学級で学び、同じようにテストを受けるという事でかんがえると・・・

同じ基準でテストを受けると「文字が読めない、文章の意味がわからない、学習内容がわかっていない」知的障害の子どもはどうしても

点数を採ることができません。そして担任はその子に十分な手立てをすることができません。それが通常学級だからです。

もしそうであるならインクルーシブ教育はいいのかどうかケースバイケースですね。



中にはどうしても子どもの障害を受け入れらず、支援を拒み通常学級で学ばせる親もいます。

そこには社会の「障害者への差別や偏見」も影響しているのかもしれません。

地域に障害者の施設ができることになったとき、住民説明会が持たれました。

知らない人にとって障害者は「怖い」「得体が知れない」ものなのでしょう。

だけどコミュニケーションの取り方を知り、必要な支援があれば怖いものでないはずです。


周りには大人になってから発達障害と診断された方もいます。

当時はその言葉さえ知られず、支援もなかった時代。

今ではいろんな手立てがあります。一緒に考えて一緒に生活をすることができます。

長男もいつかは結婚をするかもしれません。

私の大人の発達障害の「子育て」はこれからです。

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posted by おはなはん at 23:41| Comment(0) | 子育て | 更新情報をチェックする

2019年11月07日

発達障害と向き合う⑪ 大学生 そして就職

春になり、アパートへ引っ越しをした当日のうちにまずやったことは、アパートから大学への通学練習でした。

田舎と違い込み合った都会の街中、しかも家がごちゃごちゃ立ち並ぶ古い住宅地。

明日から入学前のガイダンスがおこなわれるそうなので、大学までのルート確認をしなければなりません。

今ではスマホで簡単にルート確認ができますが、当時は不動産屋からもらった住宅地図をもっての確認でした。

その際にスーパーやコンビニ、病院の確認もしました。

長男は急な変更が苦手で、何かあっても困ったことが起きても助けを言えない性格です。

事前予告や練習はスムーズな生活移行に有効です。




大学生活がスタートし、長男は兼ねてから興味があった居合道をクラブに選びました。

小学生の時から時代劇が好きで、侍に憧れていました。そのせいか日本史を選択していました。

これで良いのです。自分が好きな勉強をいくらでもやることができるのが大学、どんどん突き詰めれば良いのです。

支援室も長男の単位登録から大学生活など相談にのってくださいました。

発達障害に対応できる大学だからこそ、順調に学生生活を送ることができたのです。

成績表が送られてきましたが、全く問題はなく本人なりに楽しんでいる姿が見えました。

一人暮らしとあって自炊は大丈夫かなと思いましたが、結構悲惨な食生活をしていたようです。

冷凍食品の弁当用シュウマイ(3個ずつトレーに入っているもの)を一日3個ずつおかずにして食べたり、大学の食堂では150円のかけそばを

食べて昼ご飯を済ませたり。コーラだけで終わることもあったようです。

それでも家に何かを送って、と言ってくることはありませんでした。



3回生の時に予備自衛官の教育?訓練?をうけました。長男が望んだことです。

(大阪の某議員が一緒に予備自衛官の訓練を受けたそうですが、あまりにキツイ訓練で脱落したらしい。)

和歌山紀伊水害での自衛隊の活躍をメディアで知って以来、ずっと興味を持っていました。

「僕は卒業してサラリーマンになる姿を思い浮かぶことはできない。」

そう言っていた長男。

大学で就職セミナーが開かれ、様々な企業がやってきた中で長男は自衛隊のブースへ行き、ずっと話をしていたそうです。

4回生で自衛隊の幹部候補生試験を受けました。1次は合格しましたが、2次は力及ばずでした。

それでもいわゆる就職組の試験を受け無事に海上自衛隊に合格しました。

海上自衛隊を選んだのは長期間航海をする手当てがあったからだそうです。確かめてないので私はわかりませんが。

また、長男は「日本海軍の海事史」という卒論発表をしました。

卒論でも海事史を選んだのだから海上自衛隊を選んでも違和感はありません。

就職先もきまり、アパートを引き払う日に早朝到着した私と家族。

目にしたのは...まさにゴミ屋敷

足の踏み場もありません。洗濯をするのが面倒だったのか汚れてそのまま投げ散らかされた衣類。

ペットボトルの山々山...

片づけとゴミ出しに半日以上かかりました。

一人暮らしが始まる前に掃除や洗濯、片づけの事を躾けておけばよかった。

きっと一人で何もかもしなければならないことに嫌気がさしたのでしょうね。

さていよいよ卒業して海上自衛隊の教育隊に入る日が来ました。

自衛隊は集団生活。自分で洗濯や整理整頓も当たり前に訓練で身に着けさせられます

発達障害でコミュニケーション力がおぼつかない人がある中、長男は教育隊のプログラムを無事にこなし、今では某護衛艦で働いています。



長男を見捨てた高校の教師「Y]。令和新撰組の某党首と同姓同名。

今でもひっぱたたいてやりたいのですが...

こんな「Y」教師でさえ、守らなければならない。

国や国民を守る自衛隊、自衛官にはもっと自信をもってほしい。」

次回は総括を送りたいと思います。












posted by おはなはん at 00:02| Comment(0) | 子育て | 更新情報をチェックする

2019年11月06日

発達障害と向き合う⑩予備校時代~発達障害の子の大学選び

高校を卒業して長男は予備校に通うこととなりました。

十分な勉強もしないで受験に臨んだのだから当たり前でしょう。

それでも長男は応えたようです。

長男は根は真面目なので高校では自宅謹慎以外は出席していましたが、予備校はどこか自由でいいやという思い込みがあったのか、

学校に来ていないという連絡が何回かありました。

携帯に連絡してもはなから電話に出るような子ではないので音沙汰なし。

もしやと思って探すとカードゲームの試合に行っていた事も。

予備校時代は勉強しているのかいないのかさっぱりわからない状態でした。

特にこの予備校は上の子が現役高校生で通っていて、いい成績を残していたので何かと比べられたようです。

以前にも書きましたが、長男は周りに助けを求められない性格です。

これは障害がある人間にとって「壁」になります。

ある日、予備校から夜11時をすぎても帰ってこないことがありました。予備校は9時すぎに出たという事ですが...

自転車で通っていたので事故に巻き込まれてないか心配で探し回りました。

すると近道で利用している山道で自転車を変な持ち方で歩いている長男を発見!

声をかけると自転車が壊れて動かなくなってしまい、「持って」帰っているところだとのこと。

携帯を持っているのに連絡もしないで、とにかく持って帰る事しか頭に浮かばなかったのです。

同じことは過去にもありました。

また、ある日長男がテレビを見ている姿を見ると眼鏡が壊れているのを発見!

理由を聞いても応えず「うっせえ!」

何かの拍子にぶつけたか転んだかで壊れたのでしょうが、メガネが壊れたら生活に支障がでるのになぜ私に「言えない」「言わない」のでしょう。

急いで翌日メガネを作るようにしましたが...

電子辞書も使う気配がないな、と思って開けてみたら液晶画面にヒビ!

HELPが言えないことや、こんなときどうしたらいいか柔軟にベストな考えをすることができないのです。

特別支援教育では支援依頼ができることが望ましいとされます。

小学校で情緒障害に対応した指導がなされてない世代、それが弊害となっています。

秋になり、長男は再び大学受験をすることとなりました。

今回は早くから私大も受けることをすすめ、私がいくつか選んで大学のパンフレットを取り寄せました。

そうしないと長男は自分で探しません。

おそらく国公立はダメだろうと思っていたのと、私大なら発達障害に対応したプログラムや支援体制があるところがあるからです。

「大学生の発達障害」という本で勉強してみました。

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発達障害の子どもが大学に入って困ることの例

・単位登録がうまくできない→ 単位が足りず留年に

・コミュニケーションがとれない

・就職の面接がうまくいかない→ 就職試験に落ち続ける

詳細はぜひ本を読んでください。

大学生の発達障害 (こころライブラリーイラスト版)
大学生の発達障害 (こころライブラリーイラスト版)

いくつか大学の案内を取り寄せた中に京都のH大学がありました。

そこには大学に支援室がありました。早くから大学生の発達障害問題に取り組まれ対応をされていました。

また、私が幼稚園で働いていたときに園長をされた方が教授として働いてらっしゃいました。

その事を長男に話したところ「H大、うける。」とすんなり。

昨年は「絶対に私大は受けない!」と言っていたのにね。現実が見えたのでしょう。

私にはもう大学の偏差値よりも発達障害に対応できる大学選びが選ぶポイントでした。

はたして長男は真面目にH大を受験し合格しました。

さすがに長男には得意教科での受験だったので「簡単すぎた」そうです。

問題の国公立はというと...受験したかどうかいまになっては怪しい。

私大の後に国公立での受験があったのですが、私大に行く前提になって勝手に受験しなかったのでは...と今では思っています。

センター試験は確かに受験しましたけどね。

大学に合格して入学手続きをする中で、長男の発達障害と診断のいきさつや状況を大学の支援課へ送りました。

高校は長男を見捨てていたので発達障害の事も申し送りはないだろうと思っていたら案の定そうでした。

すぐさま支援課は対応策を講じられました。

そして一人暮らしをすることになる長男にすることは、京都駅のホームの見方、市バスの乗り方、そして実家へ帰る方法を真っ先に教えました。

このころにはスマホに変えたので、情報を得てそれらはスムーズにいきました。

発達障害があると一人暮らしでも様々な困り事がおきます。

しかし本人に困り感がないと支援依頼もできない。

心配だらけでした。



長男の受験に合わせて私は家を売りに出し、今住んでいる実家に住むことになったわけです。

それからの実家のごちゃごちゃは過去のブログにある通りです。

posted by おはなはん at 00:33| Comment(0) | 子育て | 更新情報をチェックする