2023年11月10日

硫黄島ボランティア記②

 今回は硫黄島の自然について触れたいと思います。


 火山列島(硫黄列島)は、北緯24度10分~30分の間の富士火山帯上に位置しています。
東京から硫黄島までの距離は約1,250km、父島からは約280km。

 硫黄島は緯度的には、台湾北部とほぼ同等なところに位置し、気温は海流の関係でほぼ同緯度にある台湾台北市よりも高く、亜熱帯海洋性気候とよく言われており、ケッペンの気候区分では熱帯気候となります。
出典:https://pastimeclip.com/island/submarine-volcano/volcano-islands/


 上記にある通り、日本の領土でありながらハワイかグアムを思わせるような(あるいは沖縄)植物を目にします。
 まずは地味なものから。

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草トケイソウ
 園芸種にくらべて小ぶりで、棘があります。髭に覆われた赤い実をつけます。食べられると聞いていくつか食べましたが、調べたら毒があるようでした(!)。

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オオハマボウ

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グンバイヒルガオ

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リュウゼツラン
 これは数十年に一度花を咲かせる植物らしいですが、硫黄島で群生している場所があり、あちこちで花を見かけます。葉の先がかなりとがっており、上陸した兵士はこの棘のような葉に苦労したとのことです。

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パパイヤの木
 硫黄島には「パパイヤ通り」という道がありますが、年月とともに他の植物に押されて目立たなくなってきました。
野鳥の餌になっています。

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アメリカハグルマ
 名前からして戦後に侵入したものかもしれませんね。

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銀ネム
 地味な花ですが、マメ科の植物で島のいたるところではびこっています。



 グンバイヒルガオは地を張って育つ植物です。沖縄あたりから種が流れて本土に漂着し、発芽することがあるそうです。

 これらは当たり前のようにあちこちで目にします。

 
 続きは次回で投稿しますね。
posted by おはなはん at 07:23| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年10月31日

硫黄島ボランティア記①

 ちょうど来月に硫黄島ボランティアについて短い講演を行うことになったので、まとめ代わりにブログに書いておきます。

 硫黄島ボランティアに応募したきっかけは、過去のブログにも書きましたが、沖縄で戦死した祖父の存在です。祖父は沖縄県へ出征していましたが、アメリカ軍の戦車の下敷きになったときいております。そのあたりは激戦地だったようで民間人も命を落とし、祖父の骨は多くの民間人の骨と一緒になって土にかえっております。
 そのため家の仏壇や墓に祖父の骨はありません。沖縄の石があるだけです。

 本土へ帰りたくても帰れないご遺骨のために遺骨収集できないかと遺族会に聞いたところ、沖縄ではやっていないとのことで、事業をやっているところは硫黄島、ロシアや東南アジアなど海外でした。
 
 硫黄島といえばあの「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」で知られていますが私はその映画を見たことがありません。
 
https://eiga.com/movie/33345/

https://www.ogasawara-channel.com/iwojima/movie.htm

 硫黄島(いおうじま)ではなく、正しくは硫黄島(いおうとう)です。,旧島民の方やご遺族はこの呼び名に誇りをもってらっしゃいます。いおうとう、という呼び名が昔からの呼び名です。


 激戦地だった硫黄島はジャングルのいたるところに壕があり、上陸したアメリカ軍は日本軍を掃討するために壕に向けてガソリンをまき火を放ったときいております。考えるだけでむごいやりかたです。

 日本軍としてここにいたのは日本人のほかに某半島の方もいました。当時の動画(記録映画)を見る限り、この半島の方々は率先して投降し、日本兵の所在などを教えていました。(彼らは彼らなりの心情があったと思いますが……。笑顔で投降しているのを見るといい気持ちはしません)
 
 他ひも日本兵の世話などで島民が加わり、命を落とされてます。

 まだまだ土の中に眠る多くのご遺骨をなんとしても本土へ帰らせてあげたい。それは当たり前のように平和を享受する私たちの務めだと思っています。(あくまでも自論です。)

 

 現在硫黄島へ行くには海上自衛隊の輸送機に乗るしかありません。民間人が立ち入ることを許可されていないからです。遺骨収集ボランティアとして推薦され、加わるしかありません。

 埼玉県の入間基地から輸送機に乗り、荷物と同じ大きなスペースにある、電車のような椅子に座って人間も運ばれます。普通の飛行機でないので騒音も大きく、窓は小さくて少ないのであまり外は見えません。それは仕方がないことです。

 入間基地から無事に硫黄島の基地へ到着すると、自衛隊の「エイサー同好会」?が出迎えてくれました。エイサーは沖縄の民俗芸能ですね。
 この出迎えが正直ほっとしました。

 遺骨収集ボランティアはいくつかのボランティア団体で結成されています。遺族会でない方はいくつかあるボランティア団体に聞いて見られたら良いと思います。

 大学生ボランティア団体や自衛隊OBなども協力しておられます。

 次回は硫黄島の植生について書きたいと思います。

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 硫黄島には多くの野良猫がいます。誰かが持ち込んだと思いますが、彼らに餌をやることは禁止されていました。とてもやせていてジャングルへ餌を求めてさまよう姿がありました。


 ただ、硫黄島は活火山島なので危険が多すぎます。

 
posted by おはなはん at 07:29| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年10月30日

海賊のお話 無事に完結いたしました

ときどきこのブログで紹介しておりました海賊の小説『マリサ・時代遅れの海賊やってます~アーティガル号編~海賊共和国の興亡』が完結しました。よろしければご一読ください。



https://ncode.syosetu.com/n5557ht/

「小説家になろう」のサイトです。他にもステキブンゲイ、Nolaノベルにも投稿しております。

本編の続編として始めたのが一年半前。予定の文字数を50%も超えてしまいました。実在した海賊たちと歴史を織り交ぜていたせいか物語がどんどん膨らみ、時間ばかりかかりました。登場人物が多いと設定も大変ですね。

小説の書き手さんの中には早いペースで投稿される方がいますが、私はゆっくりなので一年半もかかりました。

このように小説のほうに時間をかけていたのでブログ更新がほとんどできない状態でした。すみません。



次回のブログは硫黄島ボランティア記として投稿したいと思います。

今年3週間ほど硫黄島へ滞在し、遺骨収集ボランティアをさせていただきました。

本土にかえることなく土に埋もれたままのご遺骨を何とかしたいという思いがついにかなえられたのです。

ゆっくり投稿ですが、よろしくお願いします。
下は宿舎から撮影した硫黄島の海岸です。

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posted by おはなはん at 07:07| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年06月04日

ほったらかしのシンビジウムの花紹介

何回か記事にしたほったらかしのシンビジウム。花が咲いたものを紹介します。

種類はさっぱりわかりませんので聞かないでくださいね。

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今のところこの4種類です。

世話をしていた母がいなくなり、ほったらかしでたまにしか水をやらず、一年中屋根と壁がある選択干し場に置かれていたころは全く花芽をつけることなく猛暑と零下になりそうな外の気温でたくましく生き残っていました。

一昨年かな、植え替えをし、春から秋まで鉢を軒下の風通しの良い日陰に置きました。

植え替えは大切ですねえ…としみじみ。

わたしはシンビジウムに興味はないのですが、沖縄県の東南植物園ではみたこともない蘭やら何やらに感激しておりました。

ハマるとお金がかかりそうなのが蘭かもしれません。

posted by おはなはん at 14:30| Comment(0) | 園芸 | 更新情報をチェックする

あらためて(手前味噌ですが)小説のご紹介

今までにも何回かこのブログで紹介させていただきましたが、今回も改めて紹介させてください。

ブログの更新が減った理由の一つがネットに小説を投稿していることです。

主に『小説家になろう』『ステキブンゲイ』『Nolaノベル』に投稿しています。『魔法のiランド』では1作品、『カクヨム』では3作品のみ公開しています。

小説の作成に『Nola』という小説創作サイトを使っています。パソコン自体に保存するのでなくクラウドのようにネットに保存するわけです。

あることがきっかけで昔やっていた創作活動を復活することになりました。

創作が今の私のモチベーションであり生きがいでもあります。。

なのでブログの更新はゆっくりです。

あと撮った写真をメールでブログ入力場面に取り入れることが面倒くさいかなあ。

本当はブログの更新をマメにすべく、写真等ためているのですけどね。

よろしければご一読ください。「マリサ・時代遅れの海賊やってます~アーティガル号編~海賊共和国の興亡」現在連載中のものです。

『小説家になろう』サイト
https://ncode.syosetu.com/n5557ht/

『ステキブンゲイ』サイト
https://sutekibungei.com/novels/68678a82-11e1-47f8-939a-d4da20df68a7

posted by おはなはん at 14:16| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年05月04日

ほったらかしのシンビジウム 花が咲きました 

 ずいぶんとブログをお休みしてしまい、申し訳ありませんでした。
 相変らずネット小説投稿に励んでいました。というより、ネット小説投稿がかなり忙しかったのは……言い訳です(笑)

 ネタもたくさんありましたがどんどん古くなっていきました。

 なので今日のネタが古くならないうちに投稿します。

 今日は「ほったらかしのシンビジウム」のその後です。


 母が家を出て行って(今は施設へ入り、認知症がすすんで私が誰だかわからないほど)家に残してあったたくさんのシンビジウムの鉢が残されました。

 私は蘭科の植物は全く興味がないし専門でもないので母が出て行ってもたまに水をやるだけで世話をしていませんでした。

 シンビジウムの鉢はずっとサンルームのような屋根と壁がある洗濯干し場においてあり、夏は猛暑、冬は寒さにさらされていました。
 人間でもへたるのによく生き延びたものです。

 しかしほったらかしのせいか花を咲かせなくなってしまい、それから数年たちグリーンスナップというサイトで聞いてみたところ、植え替えが必要とのことでした。

 聞いたからには実行とばかり専用の土を買い、古い根?を取り除き植え替えをしていきました。

 そしてちょうど例のもう一軒の家屋(別荘)の片づけや修理が終わったっことから、夏場は日陰の庭(別荘のある庭は広くて、きんもくせいや桜の日影ができる)へ置き、冬は別荘の広縁へ置き寒さをしのぎました。

 昨年までは花が咲いても一鉢でしたが、なんと今年は4鉢も!

 こうなると少しは世話をした感があります。

 シンビジウムの植生を考えたらそれに合ったように環境を整える必要があるようです。(これでいいのか自信ないけど)

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 この色の花は初めてです。おそらく咲かなくなって久しかったのでしょう。

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 つぼみです。

 今日はほかにも畑作業もしています。腰が痛い……
posted by おはなはん at 23:47| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする